Woven Basic(SCSK株式会社 津野様)
Woven Basic実践事例
SCSK株式会社 ものづくり革新推進センターにてアジャイル推進業務に従事されている津野様に、Woven Basic(マネジュク)を受講したお話をお聞きしました。アジャイル的な組織に変わるための基礎知識と行動原則を体得する個人向けマネジメントプログラム「Woven Basic」を、3ヶ月で計6回(3時間/回)受講いただいた感想をお伺いしました。
3ヵ月という期間は長く感じられましたか?
私が受講したプログラムは、個人向けマネジメントプログラム「Woven Basic」でした。受講開始が年度末であったため、学んだことを翌年度の計画作成に反映させながら取り組んでいました。「5分表」、「フィシュ・ボーン分析」、「なぜなぜ5回」、「Visual Board」などを実践的に学べましたので、とても内容の濃い時間でした。一方で、学んだことを理解して計画に取り込むことに苦労したこともあり、長く感じました。
正味・付帯・ムダという考え方を、受講前から知っていましたか?また、これを知って何が見えてきましたか?
社内イベントで高木さんに講演をお願いする機会があり、その講演で知りました。そこでLeanについて知り、私たちの業務にも取り入れることができそうだと関心を持ちました。しかし、“仕事を3つの作業に分類する“ という取り組み方は理解できたのですが、業務改善へどう進めていくのか、というところまではイメージできませんでした。アジャイルの源流であるリーンの考え方を学べる「Woven Basic」プログラムを知り、自分で実践してみたい、ということで、すぐに個人申込をしました。
「5分表」は正味・付帯・ムダの分類、分析をする。というとてもシンプルな作業なのですが、日々の作業を無意識におこなっていたことに気づかされました。実践してみることで1つ1つの作業が価値のある作業なのか?と考えるマインドがうまれ、その集計結果を数値で把握することで業務の実態を俯瞰的に考える視点をもつことができました。
「Woven Basic」を実践することで、日々の業務の中からも改善マインドが育ち、継続することで習慣化することができる、ということを実感しました。
正味・付帯・ムダの割合はいかがでしたか?
受講時期が年度末だったこともありますが、やはり付帯が大きな割合を占めていてました。ある程度は想定していましたが、集計結果を数値で把握することで正味を増やす、付帯を減らすという意識がさらに高まりました。
5分表をつけるのに苦労したところはどんなところでしたか?
最初は、ムダ(改善ポイント)を分類するのに苦労しました。トヨタ生産方式(TPS)の7つのムダについても前提知識はありましたが、「現場にひそむムダ」を意識して見つけるという初めての経験でした。日々の作業が終わってから振り返りをおこなうタイミングで分類していたのですが、ムダに気づいたらその場で記録するよう髙木さんからアドバイスを受けました。常に気づいた時に記録するということを継続することで、徐々にムダの割合を減らすことができるようになりました。
Woven Basicを受講して気付いた点などがあれば教えてください。
正味・付帯・ムダを意識するだけで、仕事の質を上げることもできますし、多くの改善ポイントが浮かび上がってくるということに気が付きました。
「5分表」で改善マインドを根付かせて、「Visual Board」を使って目指す方向性に進んでいくというアプローチは日々の業務に直結しながら改善を習慣化できるので取り組みやすいと感じました。私は、この「5分表」と「Visual Board」をMiro上でいつでも確認できるようにして実践しました。3ヵ月の「Woven Basic」は修了しましたが、「5分表」は今後も継続し、作業単位をさらに細かくしていくことで、改善レベルを向上させていきたいと思います。
今回は、自己啓発として個人向けマネジメントプログラムを受講しましたが、チームで受講することでチームとしての共通の価値観、改善マインドの基盤をつくることができますので、組織活動として取り組むと効果が大きいと思います。
今までのマネジメントと異なる点は何でしたか?
マネジメント研修は座学が多く、学んだことを実践することが難しいと感じています。「Woven Basic」は、業務直結で取り組みやすいので実践的なプログラムでした。
日々の作業分析を基本とした継続的な活動なので、改善マインドを定着させることができるという点も大きな違いかなと感じます。また、トヨタ流のしくみづくりを元にしていることもあり、チーム・組織単位で強い組織を作るための進め方も実践的に学ぶことができます。組織をあるべき姿に変えていけるという点も特徴的だと思います。
実践的で成長を体感することができることもあり、受講が終わった今でも「5分表」と「Visual Board」は継続して活用しています。
自律的な仕事の仕方に関してはどう思われますか?
変化の激しい時代を迎え、自律が今まで以上に求められています。アジャイルで仕事を進めていくためにも、自律的なチームを作っていくことが重要です。しかし、自律的なチームをビルディングしていくハードルは高く、経験主義で習得していくものだと感じていました。
Wovenのプログラムでは、「習慣を変えるための原理」としてチームでの共通言語化、価値観、原理原則を合わせることから改善マインドを育てていくものになっています。私もこのプロセスが重要だと考えますし、複数組織で取り組むことでマネジメントのバラツキをなくすこともできると思います。
是非、多くの方にこのプログラムを体験していただきたいと思います。