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部下の頑張りを公平に評価するには?

実践事例
2023/04/05

目立たないけれどコツコツ頑張っているのに、なかなか周りや上司から評価されない、と感じた経験はありませんか?もしくは、あなたが評価を与える立場の人だとしたら、自分に良い顔をしてくれる部下や、良い働きぶりだと見て感じた部下にだけ、良い評価を与えてはいませんか?「評価」とはいったいどういった基準で行われるべきなのか、ここで改めて見ていきましょう。

上司からの「評価」は、仕事に対する働きぶりや態度など、上司の主観的な感覚で判断されていることが多いです。したがって、家でコツコツ頑張っている人や、人が見ていないところで努力している人は、評価されにくいという傾向にあります。そのため、誰にでもわかりやすい評価軸として、売上、利益などの損益に直結するマネジメントが一般的に広がりました。しかし、そうすることで、「不平等」が生まれてしまい、社員のやる気を阻害していることがわかっています。では、どんな不平等が生まれているのでしょうか?どんな人が評価されるべきなのでしょうか?

Woven Work Designでは、できる限り平等、公平に評価する方法を研究してきました。それは、本来「評価」とは、仕事(業務内容)に依存するべきではないということです。次の項目で「評価」に対する考え方を、詳しく見ていきましょう。

「評価」には、視覚的、定量的な公平な基準が必要

例えば、以下の画像を見てください。今の「評価」とは、例えば、「業務成績」という経営に直結する結果から判断されている場合が多いです。

たまたま、業績の良いAチームに入ることができたAさんは、個人の能力に関係なく、チームの業績の結果から、絶対的評価として良い評価を受け易くなりました。しかし、業績の悪いBチームに配属させられてしまったBさんは、努力して改善しても、結果的にチームの業績が悪い、という絶対的評価の観点から、良い評価を受けることができませんでした。これがいわゆる、「不平等」というものです。本人の努力ではなく、業績という経営に都合の良い評価軸で、その人の評価が左右されているからです。結果には必ず原因があります。現在、業績が良いチームにも良い結果を生む原因があったはずです(因果関係)。本来、評価する際に見るべきところは、AさんがAチームに入ってから、そのチームをどれだけ改善し健全なチームにしようとしているのか、そしてそれが出来たのか、という原因の部分(マネジメントのレベル)を評価するのです。なぜなら、良い成績と悪い成績を比較した時、そこに辿り着く過程には、どれだけ現状を改善し仕事の仕方を変えたのか、ということが大きく関わってくるからです。その際に、評価の基準として必要となってくるのが、「平等に評価できる指標や視点を持つ」ということです。

「平等に評価できる指標や視点」とは、一言で言えば、どれだけマネジメントレベルを改善し向上させたのかという見方です。

 Woven Work Designでは、マネジメントレベルを10段階で定義しており、このマネジメントレベルが上がると結果的に成果につながることが証明されています。

 例えば、受け身だったチームが

全員がデイリーでPDCAを回すことができるようになった。

日々のタスクが平準化され出来る人に対する偏りが減った。

労働生産性が見える化され予定と実績のバラツキが最小化し予定より早く終われるようになった。

というものです。

あの人いつも頑張ってそうだから、あの人いつも良い態度とってくれるから、良い評価あげようなど、不明確で感覚的な基準ではなく、こういった業務に依存しない、改善するという自助努力で変えることができるものを基準として定めることで、平等に評価を与えることができるのです。

 

公正公平な評価とは?

では、どうしたら公正公平な評価を受けることができるのでしょうか?そのためには、下記の2つの方法があります。

①現状とあるべき姿のGAPを明確にし、そのGAPを改善するために努力した行為

②マネジメントレベルの基準を決めて、そのレベルを上げる努力をした行為

などを、関係する幹部社員に対して発表し、公平な評価の場づくりと基準によって評価する

ということです。このように聞くと、少し難しく感じるかもしれませんが、実際はとてもわかりやすいのです。以下の図を見てください。

簡単にいうと、この図にあるように、毎朝、朝礼をおこなっていたとします。朝礼という既に出来ている習慣に、さらに、日々の作業計画やムダ出し、振り返りなどを追加することで、マネジメントのレベルを上げるのです。つまり、元来おこなっていた仕事のやり方を、新しい仕事のやり方に変えるということが、「マネジメントレベルを上げる」ということなのです。確かに、大きな売上や利益を出すためには色々と改善する必要が出てきます。ですので、前任者の功績で評価されるのではなく、自分が着任してからどのように改善して、成果を出したのか、という視点でその人が見られる必要があるのです。

 

今後どうするべきなのか?

ここまでで、今世の中で行われている評価は、「業務内容に依存している」からこそ不平等が広がり、社員のやる気を阻害する、という悪循環になっていることを理解していただけたかと思います。しかし、先ほど述べた、公正公平な評価を受ける2つの方法は、「業務内容に依存していない」ということが、これまでの説明でお分かりいただけたのではないのでしょうか。これからは、「評価しない」のではなく、「努力した人が評価され報われる仕事」にしていく必要があるのです。

そのために役立つ動画を、YouTubeにて公開しているので、よろしければ以下のリンクから参考にしてみてください。

https://youtube.com/@wovenworkdesign4046

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