SANKEI-ENGINEERING

株式会社サンケイエンジニアリング様

Woven Work Design の研修プログラムの導入のきっかけ

トヨタと一緒に仕事をする中で、他の会社さんと良い意味で明らかに違う点がありました。 まず、打ち合わせをする際は必ず担当者の方が1人。その時に打ち合わせをしたことが、後から上司や他の部署が出てきたりして覆ることがなく、決まったことをきっちりと遵守してくれる。実際仕事自体は細かいし、しつこいし、うるさいし、ねばっこい。ただ決まってからの信頼感が圧倒的に強かった。仕事を一緒にしている方、皆さんが金太郎飴のようになっているので、とにかく不思議で仕方がなかったのです。というのがトヨタ流のマネジメントに興味を持ったのがきっかけです。

導入の決め手となったのはどんな点でしたか?

一番の決め手は高木さんがトヨタと他の会社の違いを認識されていたという点です。それに基づいて実際に講義やワークショップを受けてみて、理解がしやすかったということですね。

組織文化(カルチャー)を変えると言うのは、抽象的で経営者からすると成果にどう結びつくのか分からない、と言う意見がありますがこれについてはどのようにお考えでしょうか?

今うちが取り組んでいるのは、まず仕事において優先するべきパーソナリティ。当然性格は人それぞれ違うんですけれども、仕事においてはこれを使いなさいという、まず利他であるとか互助と感謝であるとかそういうことをベースにしてものを考えなさいと。今やっているのは観察の仕方ですね。実際にはイメージを作るところから、どういうふうにイメージを作るのか、そのイメージを作るためにどういう要素を盛り込むのか、それをより具体的にするためにどうやって観察するのか、どうやって調査するのか、観察や調査に基づいて目標と目的をどう設定するのか、実現するためにどういう課題があるのか、どのように計画に落とし込んで実行するのかというところに全て絞り込んだという感じですね。 何を軸とし、何を優先し、何を排除するのかを明確にする。その価値観を揃えるということが、カルチャーに繋がると考えています。

価値観を揃えることが会社としても経営的成果が出やすいとお考えということでしょうか。

そうです。特にうちぐらいの会社の規模から、これから成長して人や組織が増えていくということになると、価値観を揃えることは絶対条件という認識です。共通の価値観を落とし込まないと、何を優先して何を拒絶するのか、判断の軸がない。考えろと言われても、考えることができないと思っています。

導入して貴社のカルチャーがどのように変化してきているか教えてください。

決定的に変わってきているのが、実は新卒社員の学びの圧倒的強さというのですか。教えるべきことが明確になってきたので、新しく入ってくる社員の方が圧倒的に吸収力があるんですよ。今までは先輩・上司から教えるという図式だったのが、同じ価値観を持つために共に育つという形になってきたというのが最も大きな変化かもしれません。

社長ご自身が意識している行動の変化は何かございますか。

これまでは原理原則基礎基本ということを、自分で考えてはいても社員に伝えていませんでした。 以前は主に仕事のHowtoなどを伝えていましたが、今は指導的な話は一切していません。原理原則・基礎基本をベースにして、『指導』から『どう導くかのサポート』にシフトしたという感じだと思います。 よく口にするのは、視点が足りてない・視野が狭いということ。ほぼ全員といっていいほど、どうしても視点が自分寄りになり、視点が自分の視野にとどまってしまいます。なので、まずは自分以外の視点を取り入れて多角的に物事を見る。そして自分の視点で捉える事と、多角的な視点で捉える事の違いを個々が認識できるようサポートしています。

Woven Work Designをどんな方におすすめしたいか

5億から10億、10億から20億っていうところを目指しているステージの会社にとっては、必須なのではという意見です。5億まではワンマンでもいけますし、力技や身内の仲良しこよしでもある程度持っていけますが、そこから収益含めて強く成長していこうとしたときに、やはり仕組みが重要になってきます。その仕組みにおいて明確な軸を作っていないと進捗していかないので、先にその軸を何に設定するのか決めておくというのは極めて重要だと思います。

他社の研修やコンサルタントなど、今までに色々なお付き合いはあったかと思うのですが、我々のプログラムとの決定的な違いがあれば教えてください。

マネジメントとは何かやマネジメントに一貫して使える原理原則が身につく点が決定的に違うと思います。 個別のコンサルティングは、ひとつの課題を潰していくのみで、根源的なところまで持っていくことができない。そのため、あるところは治っても、その治し方が他のところに応用がきかない。コンサルティング会社からすると問題を抱えている会社はずっとクライアントになり続けるわけですから、儲けるためにやっているのかなって。。。 意図的にやってらっしゃるわけではないと思いますけど、現実的にそうなっちゃうだろうなっていう認識です。実際に高木さんから教わってから3年目になりますが、受講後から現在までも、自分たちの中での試行錯誤もものすごくしています。単純にコンサルを受けたからといって、出来るようになるプログラムではないので、受講をきっかけに自社の中にきっちりと取り込んで作り込む意思のない会社さんでは難しいだろうなと思います。普通のコンサルティング会社さんはそこまでできないと思います。

離脱する方もいたと思うのですがどうお考えでしょうか。

実際うちの社内でも離脱する人が必ず出てきます。コンサルティングを受けて離脱する人を生み出すというのは、クライアントの立場からすると決して良いことではないので、一般的なコンサルティング会社はそこまで踏み込めないのではないかと思いますね。しかし離脱も一つの成果と認識しています。軸が出来てきている過程で、その軸を拒絶する人が外に出るわけですから。

Googleもそうですが、カルチャーを作ろうとする会社は、自分たちのカルチャーに合わない人間は採用しないと聞いています。離職率とどちらを重視するかという問題はありますが、会社に対して育ててくれたという感謝があれば離職率に関しても減っていくと思っておりますがいかがでしょうか?

そうならざるを得ないと思います。変革時にはもしかしたら一時的に離職率は上がるかもしれませんが、カルチャーが明確になると、採用段階で擦り合わせができる。そうすることで、間口の精度も上がってくるし、自社に合う合わないの判断も出来るようになります。早期離職はあるかもしれませんが、戦力化してからの離職はかなり防げると思っています。結果的に私はそちらの方が正解だという認識です。

現状抱えられている課題があれば教えてください。

課題はたくさんあります。最優先課題は先程も話しに出ましたが、価値観を揃えようとしたとき、新しい方に対しての浸透スピードは速い。ただし、ある程度社歴が長くなると、いきなり新しい考え方が入ってきたときの拒絶感の強さが大きいです。そこを緩和させるべきなのか、押し通していくべきなのかが正直なところまだ判断がつきかねています。 10年以上勤務している社員は全く動じないのですが、5年前後の社員の動揺が一番大きいです。 10年以上の選手は激動期を切り抜けてきたので、逆に言うと変化するのが当たり前。 新卒や2年目ぐらいの子たちは、まだ成長の途上だという認識がとても強いので吸収力がある。 5年前後の社員は、先輩が作り上げてきた実績だけでなんだかんだ仕事が出来てしまう、ある意味居心地の良い環境で過ごしていたので、そこから出されることに恐怖感を覚えなかなか抜け出せない。 教育が断絶してしまったと言うんでしょうか。最初の世代の子たちは教育という形ではなく、現場で揉まれてきているので、その経験から変化に対する腹落ちが出来る。その次の世代はそこまで厳しくされていないし、ある意味ぬるま湯に浸かっていても仕事ができてしまっていました。そこの育て方というのが多分一番の課題かな。

Woven Work Design の研修プログラムの導入のきっかけ

2018年に働き方改革関連法が制定され、世の中でクローズアップされたことがきっかけで当時のPFU副社長が社内の働き方を見直すための社内委員会を立ち上げました。会議の運用方法や不要な残業の有無などを見直し、生産性や効率を上げるとともに職場環境の改善しようと。そのためにはリーダーが必要であり、リーダー育成のために何かいい研修はないかと探しはじめて行き着いたのがWWDでした。代表の高木徹さんに研修プログラムについて詳しく伺い、既にWWDを導入されている4社にもヒアリングをしました。その内容をまとめて社内委員会に提出し、採用に至りました。

Woven Work Design の研修プログラムの導入の決め手

一般的なセミナーや研修は二日間かけて講演を聞いたり、講習を受けてもそれで終わってしまう印象がありました。他社のサービスは講義中心の研修が多いなか、WWDは実践型であるという点に惹かれました。また、生産性の向上と組織活性化それぞれにおいてのリーダー育成という目的を同時に達成できるというのが決め手でした。現在ではリーダー育成にとどまらず、組織改革の実現まで網羅できたと実感しています。

研修プログラムはどなた向けに選んだか

研修プログラムの受講者は幹部社員になるかならないかのリーダー層、幹部社員になりたての方など、幅広い年齢層で将来的に組織を動かすポジションをターゲットにしました。社内委員会を通じて募集をかけ、部署内で有効だと思った人をアサインしてもらいましたが、中には立候補した方もいました。受講者の部署は営業、総務、ITなど多岐にわたります。

コロナ禍でのプログラムはどのような形で行われたか

過去の実践研修は神奈川県と石川県に拠点があるため、これまでは2週間に一度どちらかの事業所で受講していましたが、2020年からは完全にオンラインに切り替えての受講になりました。Teamsを活用し、模造紙やホワイトボードからExcelに移行するなど運用の変換に戸惑いましたが、そういった環境の変化に対応することで生産性の向上と組織活性化をより意識できたのではないかと思います。以前から高木さんが仰っていた「ツールの限界はマネジメントの限界となる」という言葉をコロナ禍でより深く理解できました。

研修プログラムの大まかな流れ

今回はDX組織診断により処方していただいた研修プログラムを月に2回×6ヶ月で全12回受講しました。プログラムは最初の3ヶ月でステップ1、次の3ヶ月でステップ2と大きく二段階に分かれています。 ステップ1はチームビルディングで、チーム全体のマネジメントを標準化するために目的・目標と実現のための具体的な施策を設定し、最終的な目的・目標の達成までをチームメンバーとともにロジカルに進めます。 ステップ2はステップ1で構築したチームビルディングのロジックを各自の業務に落とし込んで具現化していきます。自分たちでも課題を設定しますが、高木さんからも「生産性向上10%」等のお題が出されたりします。 ステップ1,2におけるチームは受講者同士ではなく自分の部署におけるチームであって、実際の業務に対する目標・目的を設定します。12回のプログラム実施期間中はデジタル化・グラフ化→分析→フィードバックをしながら、目標・目的に近づいていくという工程をひたすら続けます。研修時間内にとどまらず、常に職場での業務に関して設定した施策を実践していくという点が大きな特徴だと思います。

研修プログラムのステップ1、ステップ2の研修プログラムを終えて、 どのような成果がでたか

研修プログラム受講者の過半数が「受講後も職場で実践している」「マネジメントに対する知識を得られた」と回答しているのはひとつの成果と言えます。また、 プログラムの中で体に染み付くほどPDCAサイクルを実践するので、いかにムダな時間を省くか、ムダなことをなくすかということを常に意識できていると感じます。例えば、今までは感覚的に捉えるだけだった業務時間における正味時間や付帯時間、ムダな時間を実際に計測・分析・真因を追求し対策を講じるようになりました。具体的な数字を事前に出して達成の可否を明確にするやり方が身に付いていると感じます。また、受講者のみならず各チームごとの目標・KGI設定の達成可否についてもこれまでは曖昧な状態だったのが、数値で科学的に把握・可視化できるようになっています。 プログラムの最後には、受講生の成果発表を経営者・役員が聞くという機会もあります。3年ほどで経営陣の価値観も変わってきたように感じます。トップダウン型のマネジメントから自律型のマネジメントに会社が変革を遂げる第一歩にもなるという意味では、WWDの研修は「個性」や「多様性」という組織形成の根本的な所を考えさせられます。自分で計画し、実行し、振り返るという行為は自律的なチーム育成と同時に人間性の向上に繋がります。マネジメントのスタイルに変化が見られたことは大きな成果であり、会社の実績にも影響していると思います。

費用対効果を得られたか

費用対効果の測定は難しく、感覚論ではありますが、確実に言えるのは講義よりも実践の時間が多く、受講時間内だけでなく自分の職場・チームで実践しているため、他の研修プログラムよりも費用対効果は高いと思います。テキストを確認して、「あとは職場でやってみてください」で終わるのが通常の研修ですが、WWDの場合は職場で実践しながら高木さんからの課題やアドバイスをいただけるので、その場で効果が得られる他にないプログラムと言えるのではないでしょうか。受講生の80~90%は「プログラムが有効であった」と言っていることからも費用対効果は高いと感じています。

実施後の課題

上でも述べた通り、通常は実務と研修プログラムの時間を分けて考えますが、WWDでは実務の中でプログラムを実践する時間が多くなります。受講前とは違ったことをするので、それまでとは違う時間の使い方が必要です。人間今までやってきたことが一番慣れているので、違った習慣を身につけるためには違った考え方をする必要があり、それなりの時間を要します。とはいえ業務は業務で進めないといけないので、プログラムを実践しながら業務を進めるというやり方にスイッチしなければなりません。そういった変化に適応できる力と習慣をひとりひとりに身につけてもらうことが必須となります。 また、「自分が変わっていかなければ」いう気持ちを本人がもっていなければ、この研修プログラムは苦しいだけで終わってしまいます。「今のままじゃ駄目だ」と思ってる人が受けなければあまり意味がない。研修プログラムに対するポジティブな姿勢を持つことができず、年齢や部署の環境などを理由に受講しない方もいます。プログラムを受講した社員がそういった人たちを引っ張り上げる存在になり、チーム内での人材育成や社内の土壌育成を習慣的に行ってもらう必要があります。 WWDの研修プログラムを3年ほど行ってきましたが、受講者の上司は部下がプログラムを受けることをしっかりと認め、理解して応援することが不可欠となります。繁忙期に受講する場合はどうしても業務優先となり、プログラムの実践が疎かになりがちだからです。上司の理解とともに、部署全体で受講者をサポートできるような組織改革・意識改革が必要です。

Woven Work Designへのメッセージ

プログラムを継続することでこれまで関わることのなかった方とも価値観と原理原則を共有し、全社的に働きかける機会が増えてきました。社内に受講者が増えることにより、部署を超えて新たな価値観を浸透させることに繋がり、組織全体が変わっていく実感を得ることができています。WWDだからこそ得られた結果であり、大変嬉しく思っています。

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